縁あっていただいた書籍 「Windows Azure Platform 開発入門」についてのレビューです。
全体を 6 章に分け WIndows Azure に限らずクラウドコンピューティングとは、という前提の説明から、SQL Azure や Azure AppFabric、VM ロールに Azure Market Place までと、開発入門の名前の通り、幅広い内容を読みやすい形で書かれています。個人的には Azure Storage へ REST API でごにょごにょする際に色々触っていましたが、ここのところかなりご無沙汰だったのもあり改めて勉強させてもらえました。
各章ではサンプルコードを用いて簡単な挙動を解説してくれており、非常に最初の一歩を踏み出すためにわかりやすい構成・内容になっていたと感じました。なかなか触れることがなかった Azure AppFabric 周りは特に参考になったと感じます。環境の都合もあり実際に試すことが難しい分野ですのでなおさら。
比較的触れることができていたストレージ周りや SQL Azure 関係も、細かく書かれた説明を読むことでより理解が深まった感じに。REST は利用できるけどライブラリに絞って利用方法が記載されているのもごもっともですw まぁライブラリ利用すれば圧倒的に楽なのはわかっていつつも、REST API 利用する方に何かと惹かれてしまうのは悪いクセですねw
また PowerShell による管理(デプロイなど)も書かれていたのが目を引きました。昨年末に PowerShell Advent Calendar に参加させていただいたこともあり、少しずつ勉強中の PowerShell 。何かと管理を行うなどではやはり便利ですので、このあたりを勉強し PowerShell 3.0 が正式リリースされたあたりで Workflow Foundation 上で利用するサンプルを用意していきたいなぁ、と思います。
ボリューム感としては、ストレージ周りが最も多く他の機能と比較して大体倍くらいの内容が書かれています。だからといって、他の章が薄いかと言われるとそんなこともなく、書かれている内容は要点ばかりを押さえて分かりやすく書かれていました。アカウントの作成から書かれているので、この本に沿って試すことで、かなり容易に WIndows Azure での開発について感覚をつかめるのではないかと思います。
欲を言えば WF で開発した際のデプロイなども少しだけ扱ってもらえればなどと思いましたが、そんなことを書いてもらって喜ぶのは自分一人だけですので言いませんw
これから Windows Azure や SQL Azure を利用した開発を行う、または行ってみたいと考える人にとって最初に目を通しておくと大分楽になるのではないか、そう思わせる一冊だったと感じました。実際に開発する際にも、また開発する前の勉強としても読みやすい一冊だったと思います。
会社で、またはチームで一冊用意してもいいんじゃないですかね、これはw
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