2011年7月17日日曜日

第 60 回 CLR/H 勉強会 ~ WPF / WCF / WF 再入門デイ ~

7/16 に行われた CLR/H 第 60 回勉強会のまとめです。今回は雨の中多くの方に参加いただけました。

1:Windows Phone "Mango" プログラミング A to H [スライド]
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MS クライアントエバンジェリスト 田中 達彦さん(Blog)による、Windows Phone 7 [Mango] の開発についてのセッションです。図らずもタイミングが良すぎてしまったのですが、この日の早朝に某新聞などで発表されていた記事もあり、そろそろ国内販売に向けて動きの見えてきたWindows Phone 7 についてでした。
無償で開発が行える環境が配布され Silverlight か XNA による開発が行える Windows Phone 7。Siliverlight での開発基礎や XNA での基礎など、WIndows Phone 7 で開発を行うにあたり入り口となる内容を話してもらいました。アプリケーションの画面基本タイプであるピボットやパノラマ型での画面構築や、GPS を利用する方法、BingMap を(少し手を加えて)利用する方法など、広範にわたり基本部分を丁寧に話していただきました。
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また開発上必須となるエミュレータについても解説していただき、通常のエミュレータ以外にもGPSのエミュレータ、加速度センサーのエミュレータなど、アプリを開発する上で利用することになるものについて、どのように利用するかを話していただきました。
CLR/H としては過去にも Windows Phone 7 について扱ったことが数回あるのですが、それらの中でも基礎部分とさわりについて広く説明してもらえたことが、非常にイメージをつかみやすくありがたかったと感じます。
個人的に最後に質問させていただいた、外部メディアへのアプリケーション保存について、はWindows Phone 7 自体が外部メディア対応をまだ考えられていないなど、現時点では不透明だという回答をいただいたのが印象に残っています。Android 端末でも同様の問題があり、本体メモリにしかアプリをインストールできない端末では、簡単に容量不足になる問題があるので、今後の改善に期待したいところです。
2:WPFの基本 / WPFリボンの実装
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同じく田中さんによる WPF 開発の基本と WPF リボンを利用した画面作成についてのセッションです。最初に WPF リボンを使ったことのある人とアンケートしてみたところ、思いのほかいた(4名ほど)事に驚かれていました。ちょうど私の WF 環境も、WPF リボンを利用していたので非常に興味を持って聞かせてもらいました。
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WPFの基本となるパネル関係の話、Expression Blend を用いてアニメーションを設定するデモ、リボンUIに至るまでの歴史的背景などなど、こちらも充実した内容だったと思いました。また現時点でリリースされている WPF リボンの問題点として、VS上でのドラッグドロップが不完全である点などこれから改善されることが期待される部分も、まだ残っているとの事です。
実際に WPF リボンを利用してアプリ作成をしている身としは、ツールバーよりも見やすいアプリが作成できるのが大きいメリットだと感じています。アイコンの大小を使い分けられたり、UI のサイズにより表示領域が自動で調整されるなど、このあたりが非常に魅力的だと私は思っています。細かいレイアウト調整などテクニックが必要な面はありますが、使うことにより新しい魅力をアプリケーションに付加できるので、チャンスがある場合には積極的に利用したいと思いました。
Ex:Lightning Talk
今回は 5 名の方が参加してもらえたのですが、残念ながら機器トラブルにて 1 名の方が発表できませんでした。
@nakayoshix さんによる「各勉強会の案内」
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@nakayoshix さんは札幌で行われている各勉強会に参加、また自身でもコミュニティを立ち上げられていることについての LT でした。改めていわれるとその物凄い量に驚きを感じます。最近は関数型言語についても非常に興味を持たれているとのことで、その行動力はぜひ見習わなければ、と感じました。
@nobuhisa_k さんによる「暗黒面へようこそ」
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Microsoft MVP for F# となられた @nobuhisa_k さんによる LT。「プログラミングの魔道書 vol2:プログラミング言語の進化」という書籍についての紹介も交えたダークサイド(?)な内容でした。近日予定とのことで、果たしてどのような内容になっているのか気になります。「ミスチル」「関数型言語」「ドラゴンボール」「野球」と、キーワードが書かれていたのですが全く持ってどのようにつながるのかさっぱりわかりませんw
@dora_kou さんによる「InfoPath 使ってますか?」
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大阪から参加いただいた @dora_kou さんは Office 製品群の中でエンドユーザーコンピューティングに利用できる InfoPath についての LT でした。製品自体はよいものだけど、情報量が少ないなど、入門時に壁があることが厳しい → じゃあ Blog にしてみよう!、と考えられて現在 InfoPath 専門の Blog を立ち上げられたとのことです。今後もたくさん内容を充実させていくといわれていましたので、InfoPath って何だろう?電子フォームって簡単?と気になる方は一度読まれることをお勧めします。
@zecl さんによる「Sour Grapes」
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@zecl さんは童話「すっぱいぶどう」に例えられて、何故関数型言語など新しいものに挑戦しないのか、という技術者には中々耳が痛くなる人もいるのではないか、という LT でした。「忙しい」「今はまだ様子見」「新しい技術には懐疑的」などなど、ぜひもっと多くの人に聞いてもらい何かを感じてもらいたいな、と思わせる内容でした。
Ex:おやつタイム
今回のおやつはチーズケーキにアップルパイ!ウマー!
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3:WCF / WF 再入門[スライド]
WCF と WF について概要や基本部分についてのセッションをやらせてもらいました。今回は 2 枠利用させてもらい 100 分超の時間があったはずなのですが、気がつくと時間が足りなくなってしまい非常にわかりにくいセッションになってしまったのではないか、と反省しきりです。WF については説明が悪い部分も多々ありましたので、フォローアップの記事を近日中に当 Blog にて書き上げたいと思います。
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WCF については WCF4 になり、今までよりも少ない作業量でサービスの公開やプログラム間通信が行える、という部分に主題をおき後は ABC などの基本要素について、という形で行いました。HTTP を利用して IIS でホスティングするのであれば、構成ファイルを編集する必要が全くない点、実際にサービスの実装を行うとしても、今までのプログラミングとなんら変わりがない点などが伝わっていれば幸いです。
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個人的主題である WF。WF4 になって大きく改善されたレスポンスや、デザイナ上でドラッグドロップするだけでサービスが作成できる点、WCF と組み合わせて利用することで非開発者でもサービス作成できるという点などを説明しました。WF の特徴であるデザイナリホスティングは、ほんの少しだけ xaml とコーディングを行うだけで、VS で WF を触るのとほぼ同等環境が作成できるのは非常に珍しいものだったのではないでしょうか。
なお質問としていただいていた、Try Catch アクティビティで Finally はあるの?という質問ですが、過去の記事で取り扱っていた通り「Finally もあります」。このあたりも通常のプログラミングとほとんど同じ感覚になっていますので、ぜひ一度触ってみてください。
一度アクティビティという形に仕上げてしまえば、その中身がどのような実装でも気にする必要はなく、完全に部品として扱うことができます。今まででは DLL などのライブラリにしてクラスを呼び出すなどでしたが、WFではそれをワークフロー上にドラッグドロップするだけで利用することが可能です。このあたりがコンポーネント指向と呼ばれる所以となっています。このあたりをもう少し話すことができれば、また興味をもってくれる人が増えたかも・・・と反省しています。
そして Google 先生Bing たん。それ以外も含めて世の中は WF について厳しいのは相変わらずですw
Ex:懇親会
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今回も多くの方に懇親会参加いただき、色々と楽しい話をさせていただきました!
今回のキーワードは「主犯は @nobuhisa_k さん」「私をあまり荒ぶらせないほうがいい」と、相変わらずカオスだったのは言うまでもありません。
参加していただいた皆さん、セッションを行っていただいた MS 田中さん、スタッフの皆さん、ご苦労様でした、そしてありがとうございます!

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