Windows 8 の開発者向けプレビューが登場したことに合わせて、.NET Framework 4.5 の情報も出始めてきました。MSDN にて色々書かれていますが、その中に Workflow Foundation の 4.5 における追加機能について記載があったので、意訳&勝手に解釈 してみます。
1.新アクティビティの追加
永続化を行わないゾーンを作成するアクティビティ( NoPersistScope )が追加されました。これはコンテナ型のアクティビティで、中に設置したアクティビティが明示的に永続化対象外となるものです。
2.フローチャート系アクティビティの修正
FlowSwitch と FlowDecision の DisplayName プロパティを編集可能にしました。ひょっとするとデザイナ上からも編集可能??
3.ワークフローデザイナーの改良
今回のメインはここのようです。かなりあるので列挙します。
- 検索機能の追加。フロー上だけでなくファイルからも検索可能
- 変数と引数を右クリックにて削除可能に
- アクティビティを配置する際に、親元がなければ間に Sequence を自動で設置
- ドラッグでぐりぐりデザイナを動かせるパンモード搭載
- 複数アクティティを選択した状態で移動可能に
- アウトラインビュー
- フローチャート・ステートマシンにてアクティビティ間の VIsio ライクな自動接続
- デザイナアノテーション(Tooltipみたいなもの?)
- Expression まわりの拡張
4.C# 式の追加
今まで VB 式しかなくて、どことなく C# 使いに敬遠されていただろうけど今回追加したよ!
5.Statemachine のデバッグ強化
ブレークポイントを設置可能に。
6.ActivityDelegate をデザイナ上から利用可能に
今まではどうしてもコーディングが必要だった ActivityDelegate がデザイナだけで利用可能?
7.ビルド時にワークフローエラーを検証するように
Express 環境でしか使っていない自分にとって、ビルド時にエラーを検証していないのが驚きw
と、色々機能追加+強化される Workflow Foundation 4.5 ですが、WorkflowApplication クラスなどによるホスティングについては、内部でバージョンを自動判別してあれこれするので、特に変更なくそのまま利用可能、というような記述も見受けられました。
デザイナのリホスティングを行っている場合は一手間かける必要があるらしい、のですが、TargetFrameworkName プロパティを参照してどうこうするか、DesignerConfigurationService で提供しているのでそのあたりでごにょごにょしてください、とのことです。何もしなければ、WF4 の機能で動作するようですね。
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