TFS Express のベータ版もついに登場し、無償環境でも待望の TFS が利用できるようになる日も徐々に近づいてきています。その前段階として、TFS 2010 のアクティビティライブラリを Visual Studio 有償版がない環境でも利用できるかを調査してみました。
まぁ自作ツールを使って TFS のアクティビティを利用できるか、ということになります。TFS 2010 のライブラリ自体はそれぞれ .NET 4 がターゲットとなっています。TFS Express は .NET 4.5 をターゲットにしているらしく、そのままでは利用できていません。
それはさておき、まず TFS のアクティビティはどのライブラリに収納されているか、というのを調べる必要があります。ちょうどこの点については MSDN にて該当する記載がありましたので、ここを参考にします。
上記 MSDN サイトよりアクティビティ周りの部分を抜粋したものが上のハードコピーになります。これを見ると次のライブラリが必要そうです。
- Microsoft.TeamFoundation.Build.ProcessComponents.dll
- Microsoft.TeamFoundaion.Build.Workflow.dll
- Microsoft.TeamFoundation.TestImpact.BuildIntegration.dll
- Microsoft.TeamFoundation.TestImpact.Client.dll
そしてこのライブラリに対するリソースファイルも必要となると思われます。そこで検索をしてみると、GAC と TFS のインストールフォルダ近辺で発見できるのですが、探し方の問題なのか Microsoft.TeamFoundation.TestImpact.Client.dll だけは見つかっていません。この点についてはまた後で調べてみたいと思います。
見つけたライブラリを適当なフォルダを作成してコピー、リソース用に ja という名前のフォルダを作成してコピーし、プラグインとして利用する下準備を行います。
ファイルをコピーするとこのような配置になります。
このフォルダに対して自作ツールより参照設定を行うと…
このようにアイコンもちゃんと利用できる形で、TFS のアクティビティが参照できました。この状態になるということは、TFS のビルドテンプレートなどのカスタマイズも問題なく行えることになります。
Express 環境だけでは、TFS・TFS Express 共にビルドテンプレートのカスタマイズは行う事ができません。ですが、こういった何かしらのツールを用意する事で問題なく対応がとれますので、予算がないから TFS は・・・、という方でも是非利用してみてください。
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