オーストラリアで Ignite が行われていたのですが、そこに LogicApps チームが参加していたこともあり、特別篇的に LogicApps Live が放送されました。その中で今回のアップデートについても色々話が出ていたので、今回は合わせてまとめておきます。
まずは今回のアップデートの話から。LogicApps 確認用に利用している米国中北部リージョンではすでにリリースされていたので、他リージョンも近々適用されると思われます。
Releae Update 2017-2-17 のアナウンスでも出ていた話題と、2017-2-10 で出ていた話題についてです。デザイナー上で HTTP ヘッダを入力できるようになったり、HTTP リクエストコネクタで POST 以外で呼び出せるようになったり、REST な API を作るときに必要な仮想パスでのクエリパラメータ対応( /foo/{Id} とか)、新規に作成する際の表示が大幅リニューアルとか、ポータル上の表示もシンプルにまとめたとか、Azure Functions で js 利用するなら LogicApps デザイナー上だけでコードもかけるようになったとか、さっくり書かれている割に非常に大幅アップデートですw
細かい更新内容については、このエントリ最後の方にまとめます。
追加された新規コネクタと、機能拡張の件。Azure Automation や Data Lake がついに登場しています。
そして作業中情報。変数対応は多分ほしがっている人多数なので、リリースされるとうれしいですね。そして配列をテーブルか CSV に変換とか、EDIFACT を利用している際の情報を OMS に連携するようになったとか、B2B 方面もどんどん手が加わっています。
そして作成中コネクタですが、ここに並んでいるものが 2/18 時点ですでにリリース開始されてたりするので、In-Progress とは何なのかという気持ちに(
このあたりで、天候が良すぎたので室内へ退避w
Service Bus を利用する際のパフォーマンス情報です。最短 30 秒間隔でのポーリング、最大 1 分間で 3000 件までのメッセージ処理、1 秒あたりだと 300 件(AutoComplete モード時)まで対応できるとのことです。
最後にイベント情報として、3/25 に 11 カ国で Global Integration Bootcamp が開催され、そこでは BizTalk や LogicApps、Flow など Integration に関わる話が盛りだくさんとのことです。日本は当然ながら含まれていないのが、非常に残念ですがこういった状況は変えていきたいですね・・・。
ここからがアップデート内容です。
LogicApps ポータルの構成が変わりました。今までは、トリガ履歴などは一覧として表示されていたのですが、条件でフィルタリングして表示させることができるようになりました。
そして新規作成しようとした場合の初期表示内容が大幅に変わり、LogicApps の紹介から、よく利用されそうなトリガーを選択できるようにしたり、これまでもあったテンプレート選択のところもフィルタリングして絞り込むことができるようになりました。
テンプレートの選択は、カテゴリと更新日時などでのソート指定が行えるので、初めての時にどういったものがあるのか見たい場合はいいのではないでしょうか。慣れた人には不要でも、最初のころはこういうのがあると、こういうこともできるのか、というのがわかるようになるのが良いと思います。
個人的に今回のアップデートで一番「グレイトだぜ!」と思っているのが、HTTP Request コネクタの更新です。ここにもサンプルデータからのスキーマ生成機能が追加されたのもありがたいですし、今まで POST で呼ぶしかできなかったのが、GET や PUT でも呼び出せるようになったのも非常に素晴らしいですね。そして相対パスに対応したので、上記のような実際にはないアドレスを設定して、呼び出し側から
(Request コネクタが生成した URL)/test/hogehoge
とアクセスできるようになります。もちろんここで指定した {account} というパラメータについてはデザイナー側でもちゃんと対応しているので、
このようにすぐに選択して利用することが可能です。これは非常に素晴らしく、今まで API Management を利用してあれこれやっていたものが、LogicApps のみで対応できてしまうことになります。もちろん生成される URL があれだから、というのは API Management で置き換える必要がありますが、それを気にせずに、REST API を作成したいということであれば、LogicApps だけで対応できるようになったということです。これは本当に素晴らしい・・・!
Azure Functions については、LogicApps デザイナー上だけで作成できるようになりました。今の時点では JavaScript のみの対応ですが、それでも Azure 上の各機能を行ったり来たりしなくても構築ができるのはすごいですね。
こんな感じでダイレクトに Azure Functions をいきなり作れます。一つ上の画像にあるように、Functions へ渡す値もデザイナー上でポチポチしていするだけでいいので、かなり楽です。
ここからは新規コネクタ情報です。
請求周りを行うことができる FreshBooks 。以前追加された Stripe もそうですが、もう請求処理回りもこのようにサービスとして提供しているのを LogicFlow で組み合わせて利用できるようになってきているのは、非常にありがたいですね。
カンバン的なタスク表示も行えるプロジェクト管理 LeanKit。サイトを見ると、利用している企業なのか、ロゴとして Paypal や Adobe や vmware などがありますね。
ドキュメントのテンプレートを作成し、そこに好きに値をはめ込んで発行できる WebMerge。日本的な感覚だと、請求書のテンプレを用意して、そこに顧客ごとの値(顧客名とか、請求明細とか)を当て込んだ結果を出力するサービスですね。
今回のアップデート、個人的には非常に大きな更新だったと感じています。やっぱり HTTP Request コネクタの更新がすごくて、今まで ASP.NET WebApi とかで作成していた REST API なものも、LogicApps だけでできるようになった、ますますコードを書かなくても目的が達成できるようになったというのが、非常にうれしい限りです。
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