2011年4月17日日曜日

第 57 回 CLR/H 勉強会 ~ Oracle デイ~

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4/16 に行われた第 57 回勉強会のレポートです。今回は Oracle デイと銘打ったこともあり、Oracle を中心に Windows Phone 7 も扱うという内容でした。

セッション 1:Windows Phone 7 はじめました

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本州より来ていただいた Microsoft MVP であり Oracle ACE な初音( @hatsune_ )さんによるWindows Phone 7 開発についてのセッションです。全般を通して CLR/H 勉強会では非常に珍しく VB メインな話というのは新鮮でした。

つい先日 MIX11 にて発表されたアップデートの話も盛り込みつつ、Windows Phone 7 での開発について基礎から非常にわかりやすい内容だったと思います。開発環境の構築から、導入に当たっての注意点、さらには実際に作成された Hiragana Twit というアプリの実装についてと、60 分枠の中でかなりぎっしり詰まっていて非常に聞き応えもあるセッションでした。

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Reactive Extensions を用いた実装のところでは、この部分でのデバッグについて話していただいたのですが、1 画面まるまるブレークポイントとなってしまったのには驚きを感じました。匿名関数を利用しているために、1 ステートメント内部に多くの処理が記述されることとなり、デバッグする際には少々注意が必要なのだと思いました。個人的には匿名関数自体を扱いが難しいと感じるところもあり、なおのこと考えさせられます。このあたりは開発に携わる人数やスキルも関わってくるので難しいですね。

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実機を用いたデバッグについても実際の挙動を見せてもらいました。エディット&コンティニューが利用できないだけで、その他は通常の開発と同様にできるのは便利です。実機を入手するかどうかはさておいて、すでに開発環境が整っている Windows Phone 7。今からでも取り組んでみたいと思わせる、そんな楽しい内容でした。

Lightning Talk

今回のライトニングトークは時間の前後はありましたが 4 名にて行われました。

1: 和風な思ひ出@naoki0311 さん)

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CLR/H 代表による LT・・・のようなものです。和風な、というタイトルのあたりで何となく思うところはあるのですが、昨年に行かれた旅行の思い出写真から始まったので確かに和風でした。そして中盤からはわふーでした。なんというかこれが全てです・・・

2: Workflow Foundation…( @twit_ahf )[スライド]

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ここ最近 WF 熱がまた戻ってきているので勢いに乗ってやってみました。WF は開発者にとってはあまり面白みがないというか IT Pro 向けなところが多いけど、やってみると簡単な AP の制御もできたり色々と出来ることが多いのと、見た目のわかりやすさは比類ないので、是非色々な人に触ってもらいたいと思います。ちなみに、数少ない mixi の開発系コミュニティで存在しないジャンルです・・・

3: WP7 で CLR/H を知ってもらおう@mentaro さん)

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そろそろ株式会社 CLR/H 代表取締役社長となってもいいのではないか、と思われる @mentaro さんの LT。今回は Windows Phone 7 でアプリを用意し CLR/H をもっと広く知ってもらおう!、という主題、でいいハズです。そのアプリの凄まじさは何者も寄せ付けません。さすが日本全国にファンがいる @mentaro さん!、と言わざるを得ませんでした。

4: CLR・DLR ( @nobuhisa_k さん)

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CLR/H スタッフの @nobuhisa_k さんによる「C# で GUI を用意し F# でその機能を実装、さらに IronPython でそれらと対話してみよう!」という LT。さらっと進んでいるのですが、話されている内容はかなり面白いです。コンソールで入力した内容が GUI にそのまま表示される、と思いきやコンソールでロジックを入力して動作させることもできたり、と出来れば今回のソースをどこかで公開してほしいなぁ、と思いました。

おやつタイム

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今回のおやつはシュークリームやケーキなど!3ついただきました!

セッション 2: プログラマのための ORACLE DBA 入門

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CLR/H スタッフ @stknohg さんによる Oracle の DBA についての入門セッションです。[スライド]
私自身 Oracle は業務で少々利用したことがあるのですが、最近はそれほどでもなかったのもあり今の Oracle がかなり進化しているのを感じました。イメージとしてはインストールからパラメータ指定して・・・という、初心者お断りなイメージだったのですが今は全然そのような事はなく、基本 OK ボタン連打である程度の環境は構築されるということです。このあたり各 DBMS 製品それぞれ同じような方向性なのかな、と感じました。

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Oracle の構造や挙動に関係する要素、ファイルシステムやパラメータ、起動・終了時の話題などタイトル通り DBA として必要な部分の基礎を網羅していました。内容もさることながら、非常にスライドが見やすかったのがありがたかったです。

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バックアップとチューニングに関して最後に重要な点を話されました。非常に同感です。バックアップでいえば、復旧試験をおろそかにしている事が多いのと、案件により異なる復旧までに許される時間により構築内容を考えておく必要がある点など、これから Oracle に限らず DBMS に触れる人にはかなり良い内容であったと思います。残念なのは時間配分が少々失敗したこともあり、後半はかなり駆け足になったことかな・・・。

セッション 3: Oracleでいってみよう!

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初音( @hatsune_ )さんのもう一つのセッションです。こちらは開発者向けが主体のセッションでした。
Oracle は開発用途であれば無償で利用可能、といきなりショッキングな内容から始まり現在のクエリチューニングの方向性、昔から変化してきた点などこれも驚くことが多かった内容でした。

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Oracle も SQL Server も ADO.NET を通して利用する際はほとんど違いはなく、SQL-CLR 相当の .NET ストアドも用意されているので、ほとんどどころかほぼ同一の構造になっていました。私は別会社のパッケージカスタマイズでしか .NET + Oracle という環境に触れたことがなかったので、.NET ストアドなど知らない部分が多かったのが驚きです。また昔であれば TNSNAME.ora を書き換えて、といったことも必ず必要であったのですが今はやらなくても構わないとのこと。一番驚いたのはここかも知れませんw

コネクションプーリングについても話されていたのですが、そのあたりで少々問題のある挙動があり問い合わせした件についての話など、面白い話題が随所に盛り込まれていたと感じました。

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後半では Windows Phone 7 から Oracle にアクセスするための Web サービスを用意し、実際にアクセスしてみるサンプルを見せてもらいました。このあたりを見せてもらうと、今後はスマートフォンを含めWebを利用した開発というのも増えてくるでしょうが、.NETで問題なく端末側からサービス側まで対応できるのだなぁ、と改めて感じます。

講師の方々、参加者の皆さん、Ustで閲覧されていた皆さん、そしてスタッフの皆さん、お疲れさまでした!

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